国語と数学の記述式見送りに、教育学部生が思うこと【大学入学共通テスト】
こんにちは、ねこぜです。
英語と経済学の記事ばかり書きすぎて、実は教育学部に所属していたのを忘れかけてました。
さて、本日は教育学部生らしく教育関連のテーマを持ってきました。
昨今の教育界隈を賑わせているトピックと言えば、「大学入学共通テスト」です。
2021年1月から導入される新しい大学入試テストなのですが、まあ様々な議論を世間に巻き起こしている印象です。
そんな中、12/12(木)に進展がありました。
詳細はYahooニュースの記事をご覧ください。
・参考:国・数の記述式見送り、文科省が表明へ 大学共通テスト(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
記事の要点をまとめると以下の通り。
✔記事のポイント
- 大学共通入学テストで導入予定の国語・数学記述式テストが見送りの方針
- 正確に採点されることの担保性、自己採点の不一致率の高さなどが課題に
- 記述式テストは民間委託で約8000~10000の採点者を動員予定
- 英語の民間試験導入に加え、国・数も見送りで記述式テストは振り出しに
ついに、国語・数学の記述式見送りが発表されてしまいました。
結果、大学入学共通テストの概要は以前にもまして不透明になり、2021年度の受験生は困惑していることと思います。
皆さんは上記のニュースについてどのように思われましたか?
本記事では、国語・数学の記述式見送りについて、まがいなりにも教育を専攻している私の私見を述べさせていただきます。
*本記事は3分ほどで読み終わります。ぜひ、一緒にこの問題について考えていただけたらと思います。
国語と数学の記述式見送りに思うこと
結論、記述式は見送りになるだろうと考えていました。
上記のように考えていた理由として、以下の2点があります。
- 記述式とともに、2本の柱であった英語民間試験導入が見送りとなった。(見送りの前例を作ってしまった)
- 記述式では自己採点が非常に難しい。
それでは、順に説明していきます。
英語民間試験導入が見送りとなった
大学共通テストには、英語民間試験の導入、国語と数学の記述式という2本の柱がありました。
しかし、柱の1本、英語民間試験の導入は数多の指摘を受けたため導入を見送ることが決定しました(廃止ではない)。
この時点で、大学入学共通テストは新制度導入の見送りという前例を作ってしまったのです。
前例がある以上、再度見送りの措置をとることはたやすいです。
記述式では自己採点が非常に難しい
上記は一般的に挙げられている問題点です。
結論、記述式では自己採点が非常に難しいです。
センター試験はマーク式なので、問題用紙に〇をつけた番号と回答を照らし合わせるだけで自己採点ができます。
すなわち、正確な自己採点が可能です(余談ですが私は4点分採点ミスしてました…)。
しかし、記述式ではどうでしょうか?
マーク式で採点するのは機械ですが、記述式は生身の人間です。
私だったら、以下のようなことが不安になります。
- 採点者の主観が入らないという根拠は?
- 誰もが納得いく採点基準なの?
- そこは部分点をつけてもいいんじゃない?
あくまで私の不安であり、こういった疑問は受験生の数だけ生まれるでしょう。
これでは、とても記述式など導入できそうにありません。
大学入学共通テストは今後どうなる?
ぶっちゃけ、教育行政の職員(文科省など)しか分からないと思います。
もしかしたら延期を撤回するかもしれませんし、センター試験をそのまま継続することも考えられます。
私たちに分かるのは、大学入学共通テストのコンテンツが振り出しに戻ったことだけです。
まとめ
本日の内容をまとめます。
✔本日のポイント
- 大学入学共通テストで国語・英語の記述式が見送りに
- 英語民間試験導入の見送りと合わせて、2本の柱を失った
- 今後どうなるかは、教育行政の職員(共通テスト担当の職員)しか分からない
いかがでしたでしょうか?
今後どうなるかは分かりませんが、受験生にとっても教育に携わる方々にとっても良い方向へ向かうことを願うばかりです。
本記事をご覧くださりありがとうございました。
もし教育分野についてご興味を持たれましたら、以下の記事で教育学部のリアルを解説しておりますのでご覧ください。
それではまた!!